メーカーの命がかかっている —— 記録管理は品質と責任の生命線
品質問題に備える記録電子化

製造業において、製品開発記録・製品製造記録・製品出荷記録は、品質保証やメーカー責任に直結する重要な証拠です。

もし記録が紙のままで散逸・劣化したり、検索ができなければ、品質問題が発生した際に迅速な対応ができず、企業の存続すら脅かされます。

電子化で強化される品質対応

RITA株式会社(愛知県名古屋市)は、製造業の重要記録を高性能なスキャナーで電子化、OCR処理で検索性を高めます。

  • 不良品・欠陥商品が発生した際も、必要な記録を即座に検索
  • 品質問題の原因究明を迅速化
  • 証跡を正確に残し、メーカー責任リスクを最小化

記録電子化は単なる効率化ではなく、メーカーの命を守る経営リスク対策です。

電子化対象

  • 製品開発記録(設計仕様・試験データ・設計変更履歴)
  • 製品製造記録(製造条件・検査結果・工程管理データ)
  • 製品出荷記録(検査票・納品書・顧客対応履歴)

RITA株式会社の強み

  • 愛知県名古屋市を拠点に、製造業の品質対応を多数サポート
  • OCR処理で「必要な記録を即座に取り出せる仕組み」を提供
  • 徹底したセキュリティ管理(入退室管理・アクセス制限、監視カメラ)

世の中で起きている品質問題の事例

  1. 自動車業界のリコール問題

エアバッグ問題
エアバッグの欠陥により世界で数千万台規模のリコールが発生。原因調査や責任追及のために、製造記録や品質試験データの開示が求められました。

燃費データ不正(国内自動車メーカー)
開発過程での試験記録や測定データが不適切に扱われ、後に大規模な調査が必要となりました。

教訓

開発・試験・製造の記録が正確に保存され、迅速に検索できる仕組みがなければ、問題対応が遅れ企業ブランドに大打撃を与えます。

  1. 食品業界の品質トラブル

異物混入事件(冷凍食品、菓子メーカーなど)
製造記録や検査記録が不十分で、原因特定や再発防止策の遅れたケースがあります。

消費期限・表示偽装問題
出荷記録や検査履歴のトレーサビリティが確立されていないため、全品回収を余儀なくされるケースが発生。

教訓

製造から出荷までの記録が電子化され、迅速に追跡できることが食品安全を守る基盤になります。

  1. 電子機器・精密機器の不具合

バッテリー発火問題(大手スマートフォン・ノートPCメーカー)
製品の欠陥により発火事故が相次ぎ、全世界で回収対応。製造工程の検証データや出荷記録が徹底的に調査されました。

教訓

膨大な製造記録を短時間で検索できなければ、原因究明と責任分担に遅れが生じます。

まとめ:事例から見える課題

  • 記録が紙のまま → 散逸・劣化・検索不可
  • 問題発生時に必要なデータが見つからない → 対応の遅れ・社会的信用の失墜
  • 証拠不備 → メーカー責任リスクの増大

それを防ぐためにも、電子化+OCR処理による「検索性の高い記録管理」 が、現代の製造業・建設業には必須といえます。

私は20年前に発売された車に使われた部品の欠陥問題で苦しみました。海外で事故が発生し、現地に赴いてカーメーカーから厳しい責任追及を受けたとき、必要な製造記録をすぐに提示できず、深い無力感を味わいました。もし当時から記録が電子化され、迅速に検索できていれば、原因究明や説明はもっと早く行えたはずです。RITA株式会社様の電子化サービスは、同じ苦しみを二度と繰り返さないための大切な仕組みだと感じています。メーカーの命を守るのは、日々の記録を残す努力と、その記録を確実に活かせる環境づくりです。

(愛知県西三河 自動車部品製造業 開発担当課長)